
こんにちは!保育士のサボジローです!
感触遊びの代表格の一つ、寒天遊び。
しかし、意外とやったことない保育士さんも多いようです。
「寒天は火を使って煮溶かさないといけないのでめんどくさい・・・。」というイメージがあるようですね。
確かに、保育園でガスコンロが使える場所がない園も多いでしょうし、家で用意していくにはちょっと面倒です。
そこで、火を使わなくてもできる寒天遊びのやり方を解説していきます。
ちなみに、その方法は電子レンジですよ!
寒天遊びとは?
寒天遊びとは、感触遊びの一つで、食紅で色を付けた寒天を触って遊ぶ遊びです。
寒天なので口に入れても大丈夫なので、0歳児でも安心して遊べる感触遊びですね。
私も0歳児担任の時にクラスで寒天遊びをしたことがありますが、子どもたちのそ~っと触って見る姿や、大胆にぐしゃぐしゃ潰して楽しむ姿など色々な姿が見れるのでおすすめです。
1歳児でも同じように触って十分楽しめますし、2歳児以降であればスプーンやお皿、粘土のヘラなどを用意してあげればおままごととしても楽しめます。
テラスや屋外で活動可能な園では屋外で行うと、陽の光で寒天がキラキラ光って綺麗ですよ。
感触遊びの意味は?
さて、寒天遊びに限らず感触遊びって乳児ではとても楽しい遊びですよね。
しかし、感触遊びって子どもにどんな影響があるんでしょう?
実は子どもの脳が発達するには、「適切な感覚情報」が大切と言われています。
そんな適切な感覚情報の一つとして感触遊びはとても有効です。
つまり、感触遊びは脳の栄養になる遊びなんです。
ぜひたくさん遊ばせてあげたいですね。
感触遊びの重要性についてはこちらの記事でより詳しく書いています。

寒天遊びのねらい
寒天遊びの話しに戻りましょう。
寒天遊びを行うにあたって、指導計画に書く「ねらい」はなにがあるでしょう?
実習生の方なんかは特に気になりますよね。
感触遊びの狙いとしては、0歳1歳であれば、
- 寒天の感触や色の美しさを楽しむ。
- 寒天の様々な感触を全身で楽しむ。
- 新しい感触に触れる。
などでしょう。
2歳児以降ままごととして提供していくのであれば、
- 寒天を様々な食べ物に見立てて楽しむ。
- 寒天でままごと遊びを楽しむ。
- 寒天を切ったり混ぜたりして変化を楽しむ。
といったところでしょうか。
自分が寒天遊びをしたいクラスに合わせ、活動内容をイメージしておきましょう。
そうすれば自然とねらいも決まってくると思います。
寒天の魅力はその感触と鮮やかな色です。そのあたりを活かせるような展開を考えられると楽しいですね。
寒天遊びの準備
寒天遊びの準備は思っているより簡単です。
まずは寒天を作っていきましょう!
寒天遊びの材料
- 粉寒天4g(今回使ったものは小袋一つで4g)
- 水500ml
- 食紅
そもそも寒天や食紅ってどこで買うの?という疑問ですが、スーパーで普通に売ってます。
今回買ったのはこちら。

イオンの乾物コーナーに置いてあります。
片栗粉とかもち粉とかの粉系のところにあるかと思ったら、乾物コーナーでした。
他のスーパーでも同じく乾物コーナーだったのでご注意を。
ちなみに4g✕4袋入りで180円。
これで2リットル分の寒天ができるので、2,3袋買えば保育園でやる分にも大丈夫ですね。

食紅は手作りお菓子コーナーにあります。
一つ148円。ほんの少しで色付けできるので、一つでかなりの量使えます。
感触遊び系ではよく使うので赤、黃、青くらい揃えておけばいろいろな色が楽しめますね。
もちろん、ネットでも買えます。
探し回るよりはその方が早いかも。
火を使わない寒天の作り方
寒天の作り方を説明していきます。
火を使って沸騰させていもいいのですが、今回は電子レンジで。
- 寒天4gと水500ml、食紅を混ぜる。
食紅は色を見ながら入れてください。耳かきいっぱい程度で十分色づきます。 - 電子レンジに入れ、600wで5分温める。
- 取り出してよく混ぜ、もう一度600wで5分温める。
- 取り出してよく混ぜる。
- 常温で1〜2時間ほどおいておけば固まります。
(粗熱を取ったら冷蔵庫に入れておくとより早く固まります。)
では実際にやっていきます。
まずは寒天・水・食紅を混ぜます。
今回はそのまま固めるためタッパーでやりましたが、大量に作る場合は耐熱ボウルなど大きめの容器で。

電子レンジで600wで5分温めます。
ちなみに、温める時間は量やレンジによって変わります。
時間はあくまで目安なので、水がしっかり沸騰して15秒位経っていれば大丈夫。調節してください。

5分して取り出すとこんな感じ。熱いです。お気をつけて。(色変わっててすみません)

取り出したらよく混ぜましょう。
2回に分けて温めているのは、下に溜まっている寒天を混ぜるためです。
電子レンジで寒天を作ろうとして失敗するパターンで多いのが、寒天が混ざらないままだったことです。
よく混ぜましょう。
もう一度600wで5分。今回の場合、2回めの3分位から水がグツグツ沸騰してるのがわかりました。
取り出したらもう一度よく混ぜて、常温でしばらくおいておきました。
今回あえて常温においておきましたが、固まったのは2時間位でした。
気温や季節によって変わりますが、常温でもしっかり固まります。
また、固まった寒天が溶け出す温度は85℃以上。常温ではまず溶けません。
感触遊びをするにあたって、溶けないというのはとても利点ですね。♪

2時間後。常温でもしっかり固まりました。
ブタちゃんも乗れます。
かわいい絵になると思ったのですが、ブタちゃんの表情が光の加減で怖すぎます。
インスタの才能はありません。

取り出すとこんな感じ。
タッパーから取り出す時もタッパーを少し広げればツルンと落ちてきました。

今回500mlの水に4gの寒天で作りましたが、こうして手で持てるくらい固いです。
ゼリーよりも結構しっかりしている印象です。
ちなみに、硬さが変わるかな?と思って600mlに4gの寒天も作ってみましたが、ほぼ一緒でした。
もっと大胆に水の量を変える必要がありそうです。
寒天遊びの遊び方
寒天が完成したところで遊び方です。
0、1歳児なら塊のまま提供してぐしゃぐしゃ潰しましょう。

潰れるとこんな感じ。
今回夜の室内ですが、日中外でやっていれば、光が乱反射して綺麗でしょう。

2色あれば、絶対混ぜるでしょう。混ぜても綺麗ですね。
もう少し大きい子達であればぜひやってほしいのは型抜きです。
大人でも楽しい。

型抜きしておままごとしたらとても楽しいですよね。
ちなみに、型抜きするなら大きいバットで作って、平たい寒天になるようにしましょう。
今回タッパーでやってしまったので、厚めの寒天になってしまい、型抜きづらかったので。
また、幼児さんなら感触遊びでなく、クッキングにしてしまってもいいですね。
お砂糖を入れるだけでもいいですし、ジュースでやったり、牛乳でやったり、寒天ゼリーのレシピは無数にあります。
もし、子どもと一緒に寒天と水を混ぜ、電子レンジを使うことが可能な園ならクッキングとしてはかんたんで面白く、子どもが喜ぶこと間違いなしです!
他にも粘土のヘラやプラスチックのおもちゃのナイフを使って遊んだり、水の中に入れてみたりしても楽しいです。
アイディアと提供の仕方次第で何度でも、むしろ繰り返すほど楽しくなっていく遊びです。
是非挑戦してみてくださいね。
最後に、遊んでグシャグシャになった寒天をペットボトルに水と入れておいても綺麗です。

寒天が腐るので数日しか持ちませんが、日差しの当たる窓辺においておけば子どもが見て喜ぶでしょう。。
ペットボトルをひっくり返すと中の寒天がゆ~っくり落ちていって見とれてしまいますよ。
まとめ
今回は、火を使わないでもできる寒天遊びのやり方についてお話してきました。
保育士さんならその遊びの存在自体は知っていると思いますが、寒天を用意するハードルが高いためやったことない人も多いようです。
でも、電子レンジなら本当に簡単にできてしまいます。
園で、調理の方に頼むとしても、
「これ、鍋で煮溶かして型に入れてください」よりは
全部材料をタッパーに混ぜておいて、
「このタッパー、チンしてもらっていいですか?」のほうが頼みやすいですよね。
また、大量に作るとしても常温で固まるので、冷蔵庫の場所をとらないのはありがたいですね。
もちろん夏なら冷やしておくと一層気持ちいいので、冷蔵庫で冷やすのもいいでしょう。
寒天のメリットは常温や人肌で溶けないこと。
アイディア次第で無数に遊びが楽しめるので、ぜひ色々試してしてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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