
こんにちは!保育士のサボジローです!
日々の保育の中で、
「遊びのバリエーションを増やしたいけど何をすれば…」
そんな風に悩んでいませんか?
特に新人保育士さんはそう思っている方も多いはず。
そんな時には感触遊びをしましょう。
0歳児〜2歳児の乳児の担任の方はもちろん、幼児さんでも感触遊びは十分楽しめます。
保育の中に感触遊びを取り入れることができれば、雨の日など外に行けない日も、子どもたちが心から楽しんでいる姿を見ることができますよ!
この記事では感触遊びの大切さとおすすめの感触遊び。感触遊びの展開の仕方を解説してきます。
Contents
なぜ感触遊びは大切か?

なんで子どもってあんなに感触遊びが好きなんだろう?
子どもって感触遊び大好きですよね?
実は、感触遊びには子どもの力をぐっと育てる要素が隠されていたのです。
おすすめ感触遊びの紹介前に、感触遊びがなぜ大切なのか見ておきましょう。
感触遊びは脳の栄養に!
脳の機能が発達するには、呼吸で取り込む「酸素」食事で取り込むブドウ糖やアミノ酸などの「物理的栄養」、そして、遊びで獲得する「適切な感覚情報」が必要なのです!!
この「適切な感覚情報」を提供するのに、感触遊びはもってこい。
サラサラ、ベタベタ、ふにふに、ビヨーン。たくさんの気持ちいい感触を、遊びを通して体験することができるのです。
感触遊びは育脳にも効果的なのですね!
触覚の重要な役割
人間の五感の中でも触覚は最も早く発達すると言われています。
赤ちゃんが色々なものを舐めたり、触ったりするのは、他の感覚に比べて触覚がすでに発達しているからです。
そんな、早い段階から発達している触覚ですが、実は重要な役割を持っています。
- 情緒を安定させる
ふわふわのタオルで安心する子どもとかいますよね。 - 危険を認知する
熱いものを触ったときなど、とっさに手を引くあれです。 - 識別する
目で見なくても、触ったものの大きさや形、素材がわかります。 - ボディイメージの発達
さて、ボディイメージとは何でしょうか?
ボディーイメージとは
児童発達支援センター にじいろキッズらいふ 感触遊びの大切さ より引用
自分自身の身体の地図のこと。
目をつむっていても、自分の頭やつま先がどこにあるか分かる力。
手元を布で隠されていても、どの指を触られているか分かる力。
この自分の身体の地図を手に入れられないと、手先の不器用さや運動のぎこちなさが出てきてしまうのです。
触覚を育てる感触遊びは、手先の器用さや運動機能を発達させることにも繋がるのですね。
感触遊びが生きる力を育てる
感触遊びは、脳を育て、情緒を安定させ、手先や運動機能も育てることがわかりました。
実はその他にもう一つ重要な力が育ちます。
それは、「生きる力」です。
生きる力について知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

感触遊びに夢中になっている子を見ていると、とても集中していることがわかります。
「こう触ったらどうなるかな?」
「ちぎったら?」
「伸ばしたら?」
「丸めたら?」
そうやって「なんだろう?」「どうなるだろう?」と自分で考え、考えたことをやってみていることがわかります。
この、「なんだろう?」「どうなるだろう?」を夢中になって実践していくことが生きる力を伸ばすことに繋がるのです。
感触遊びでは、今の子どもたちに必要とされる力、「生きる力」も育っていくのですね。
おすすめの感触遊び4選

子どもが夢中になる感触遊びを紹介するよ!
小麦粉遊び【0歳児〜5歳児】
まずは定番中の定番。小麦粉粘土です。
【材料】
- 小麦粉:適量(子ども一人100〜300gくらい。正直グラム数より、自分で目分量で調整するほうが○)
- 水:適量(少しずつ入れながら調節しましょう。計る必要なし。)
- サラダ油:ほんの一垂らし(なくても可。あればなめらかな仕上がりに。)
- 食紅:お好みで(色を付けたい時に使います。初めてのときはなくてもOKです。)
【作り方】
- 小麦粉に水を少しずつ入れていく。(水を入れすぎるとベチョベチョになるので少しずつ)
- 水と小麦粉を混ぜながらこねる。
- 好みの硬さになったら油を少量入れる。
- 食紅(絵の具)を入れて更に混ぜる。

作り方は超かんたんなので、動画は流し見でOK。まずやってみよう!
小麦粉粘土の遊び方
ポイントは粉が変化していくところを楽しむこと。
子どもにとって粘土として完成したものを提供するより、その変化の過程が楽しいのです。
0、1歳児ならば目の前で作ってあげる。(粉を最初に触らせて感触を楽しむのも○)
2歳児以上ならできるところ(こねる・色を混ぜるなど)を一緒に作ってみると楽しいですよ。
幼児さんなら何度目かの時には水の量を子ども自身で調節してみるとより楽しめます。
小麦粉粘土の保育の展開の仕方
まずはシンプルに粉から粘土への変化を楽しむ。
完成した粘土を触って遊ぶ。
もう一展開したければ、食紅や絵の具で色を付ける。
いくつかの色を用意すると、色付きの粘土同士を混ぜ始めるのでそれも楽しいですよ。
おもちゃのお皿やナイフなど用意すれば、おままごととしても楽しめます。
小麦粉粘土をする時に気をつけるポイント
小麦粉はアレルギーの子が少なくありません。
クラスに小麦粉アレルギーの子がいる場合はやめておきましょう。
触るだけなら…という人もいますが、アレルギーは一歩間違えば命の危険を伴う事故になります。
感触遊びは他にもあるので、無理に小麦粉粘土遊びをさせる必要はないですよね。
片栗粉粘土遊び【0歳児〜5歳児】
最近は色々なユーチューバーさんがやっているので知ってる方も多いのかも?
握ると固まり、話すと溶ける。不思議な感触が楽しめます。
ちなみに片栗粉のこの状態を「ダイラタンシー流体」と言います。
覚える必要ありません。
幼児には難しい物理の話なので説明する必要もありません。
子どもに遊びを提供するときは、教えるのではなく、不思議を楽しむを基本スタンスとしていきましょう。
子どもは遊びの中から自ら学ぶのです。
詳しくはこちら。


固まったり、ドロドロになったり、大人でも楽しい感触遊びだよ!
【材料】
- 片栗粉:適量(子どもの両手の平に一杯くらいで十分楽しめます。)
- 水:適量(片栗粉:水 10:7くらい?水を少しずつ入れながら調節してください。)
- 食紅:必要であれば適量(なくてもぜんぜんOK です。色を付けて楽しみたい時に)
【作り方】
- 片栗粉に少しずつ水を入れて混ぜる。
- 触らないとドロドロ、ギュッと握ると固まるくらいの硬さになったら完成です。
動画を見て完成形を知っておけば失敗はまずありません。
水を少しずつ入れていくのがポイントですね。
片栗粉粘土の遊び方
小麦粉粘土と同じく、粉を触るところから楽しめます。
粉に少しずつ水を入れ、変化を楽しみましょう。
完成したら子どもに自由に触らせてあげます。
2歳児以上ならギュッと握って溶けるところを見せると自分でもやってみますよ。
触ることに抵抗のある子にはスプーンなど用意してあげましょう。
遊んでいると水分が乾いてポロポロに。
雪みたい〜と楽しむ子もいますし、またドロドロにしたい子にはほんの少し水を足してあげてください。
片栗粉粘土の保育の展開の仕方
粉からドロドロへ、変化を楽しんだあとはひたすら触って楽しみましょう。
初めてやる場合触っているだけでも30分以上遊べてしまいます。
子どもたちが飽きてしまったら色を付けてあげましょう。色を混ぜて楽しみます。
おもちゃのお皿やフォーク・ナイフなど用意すればもちろんおままごとにも。

次ページでは寒天遊びについて解説するよ!