イヤイヤ期を乗り切るための4つのマインドセット

保育

今も魔の2歳児の担任!
保育士のサボジローです!

イヤイヤ期・・・噂には聞いていたけど、実際に我が子がなると大変で。乗り切れる気がしないです。

ネットに情報も溢れてて何が正しいかわからないし・・・。

仕事で接してるだけでも大変だから、お母さんの苦労はもっとだよね・・・。

そんなお母さんのために、イヤイヤ期を乗り切るためのマインドセット(考え方)を紹介するよ!

私は保育士になった1年目の担任が2歳児クラスでした。

初めての小さい子ども達、そのかわいさとは裏腹にぜんぜん言うことを聞いてくれなくて、なんでもイヤイヤする姿は悪魔のよう。

毎日かわいい子ども達にイライラしてしまい、怒鳴ってしまうこともありました。

そんな自分に「これが魔の2歳児か・・。」と落ち込む日々でした。

時は流れ、今年度も私は2歳児担任ですが今は全くイライラしていません。

経験を積んだからでしょうか?

それもあると思いますが、考え方が変わったからだと思います。

インターネット上にはイヤイヤ期への具体的な対応などはよく載っていますが、表面をなでたような内容の物も多いです。

それよりも、イヤイヤ期の子どもに接する大人側の考え方を変えてしまうと、イライラせずに過ごせるようになります。

そこで、今回は私が保育現場で実際に魔の2歳時と接する中で築いてきた、イヤイヤ期と向き合うための4つのマインドセット(考え方)をご紹介します。

自分の考え方を変えればイライラしなくなりますよ。

そもそもイヤイヤ期とは?

「イヤイヤ期」は子育てをする人なら誰でも知ってる言葉になりました。

イヤイヤ期とは、なんでも「いや!」と言って急に大人の言うことを聞かなくなる時期のことですね。

大体1歳半頃から始まり、2〜3歳の間続きます。

「第一次反抗期」とも「魔の2歳時」とも呼ばれていますよね。

では、なぜイヤイヤ期なんてあるのでしょう。

それは、子どもの発達に大きく関係しています。

生まれたばかりの赤ちゃんは、新しい世界の中で色々なことが不安でたくさん泣きます。

そして、お母さんやお父さんに優しくお世話してもらう中で人への信頼感「愛着」が形成されます。

愛着形成についてはこちらの記事をどうぞ。

子育て最大のポイント、愛着形成(アタッチメント)とは?
子育てや保育の勉強をしてると必ず出てくる、「愛着形成」について、誰にでもわかりやすく、かつ専門的に解説します。学生さんにも保育士さんにもお母さんにもおすすめです。

愛着がしっかり形成されると、赤ちゃんは色々なことに興味が出て「あれをしてみよう、これをしてみよう」と世界を広げていきます。

そうするうちに自分はお母さんとは違う存在なんだと自覚する、いわゆる「自我」が出てきます。

「自分は自分だ!」という感覚、大切ですよね。

この自我が出てくると今までお母さんの言う通りにしていたことに、「イヤ!」といって反発してみるようになります。

これがイヤイヤ期の始まりです。

つまり、イヤイヤ期とは赤ちゃんの、「自分は自分だ」という自我の確認期なのですね。

その表現の一つがイヤイヤなのです。

イヤイヤ期になると、「自分はこうしたい!」という気持ちが出てきます。

もちろん大人もそういう気持ちは持っています。しかし、大人は自分で自分の欲求をコントロールできますよね?

実は、イヤイヤ期の子どもはまだ欲求のコントロールができないのです。

人間の欲求をコントロールするのは、脳の前頭前野という部分です。

しかし、この前頭前野は脳の中でも発達がゆっくりな部分なのです。

2〜3歳の時はまだこの前頭前野が未発達なため、欲求のコントロールが難しいと言われています。

つまり、イヤイヤ期とは自我が出てきて色々なことを「やってみたい!」という欲求はたくさん出てくるけど、脳がまだ未発達でその欲求をコントロールできない状態なのです。

まずは、脳が未発達で気持ちのコントロールがうまくできないということは抑えておいてくださいね。

このイヤイヤ期の基本は大人の考え方を変える上でとても大切です。

なぜイヤイヤ期が辛いのか?

次は、なぜイヤイヤ期が辛いのかについて考えてみましょう。

そりゃあ言うことを聞いてくれないからですよね。

もう少し突っ込んで考えてみてください。

イヤイヤ期が始まる前はどうだったでしょうか?

くたくたの赤ちゃんだった我が子が立って歩くようになり、大人の言葉もよく分かるようになってきます。

「これ捨ててきてくれる?」

「お散歩行こうか?」

「お片付けしてお風呂入ろうね」

こういった声かけを理解し、よちよち歩きながらこちらの言ったように行動しようとしてくれます。

そりゃあ、かわいくてかわいくてしょうがないですよね。

そんなかわいかった我が子が、ある日突然「イヤ」と言い始めます。

この言葉を覚えたが最後、何を言っても「イヤ!」「イヤ!」全然やりたいことができず、生活に時間がかかってしまいます・・・。

「あぁ、今まではあんなに言うことを聞いてかわいかったのに・・・。」

そんな風に思ってしまいますよね。

そうです。

「今まではあんなに言うことを聞いていたのに」がイヤイヤ気にイライラする一番の原因ではないかと思います。

大人はあまり成長しませんが、子どもはどんどん成長します。

こちらが「一生懸命に言う事聞いてかわいいなぁ」なんて思っているうちに子どもはあっという間に成長してしまい、イヤイヤ期に突入します。

子どもの急激な成長に大人がついていけないため、イヤイヤ期になって急にわがままになったように感じてしまうのです。

子どもはただ順序よく成長しているだけです。

イヤイヤ期でイライラする原因は、子どもではなく自分の中にあるのだと自覚しましょう。

そこから全ては始まります。

1.子どもを一人の人格として認める

まず、子どもを一人の人格として認めることから始めましょう。

「もちろん認めてる!」と言う方、本当に認められているでしょうか?

子どもはあなたとは違った一人の人格です。

考え方も違えば、感じ方もあなたと全く違います。

それでも、多くの大人は子どもに自分の価値観を押し付けようとし、自分の都合で言うことを聞かせようとします。

大人が育てる立場で、子どもが育てられる立場なのでそうなりやすいのは仕方ないことですが、子どもにもしっかり心があって、一人の人間です。

もしあなたがなにかに夢中になっている時に、別の大人から頭ごなしに「早く靴履きなさい!!」と言われたらどうですか?

とても嫌な気持ちになりませんか?

「そんなこと言ってもまだ子どもだから・・・。」と言っていてはイヤイヤ期のイライラは避けられないでしょう。

子どもにとって「自分は一人の人格だ!」と主張するのがイヤイヤ期です。

それを認めてあげられなければ、子どもは全力で大人を困らせてイヤイヤして認めさせようとするでしょう。

私が子どもでもそうします。

その上、子どもは一人の人格でありながら、前頭前野が未発達で、自分で自分をコントロールはできないのです。

そりゃあ中々スムーズにはいきませんよね。

2.子どもの気持ちの通訳者となり受け止める

イヤイヤ期の子どもは”自分はこうしたい”という気持ちはありますが、表現がうまくできません。

自分の思いはあるのに伝えられなければイライラするのは当然ですよね。

もし私が全く言葉の通じない世界に放り込まれ、言いたいことはあるのに相手に伝わらなかったらそれはイライラする事でしょう。

ですから、イヤイヤ期の子どもに対しては、気持ちの通訳者となってあげましょう。

「靴履くのが嫌だったんだね」

「まだ遊びたかったんだね」

と子どもの気持ちを察して言葉にしてあげるだけでも、子どもは認めてもらえたと思って気持ちが落ち着くこともあります。

敏腕通訳さんになったつもりで、「〇〇したかったんだね」と子どもの気持ちをまず認めてあげましょう。

ちなみに、尾木ママさんの著書「叱らずしつけ」の中に面白い方法が出てくるのでご紹介します。

それは、「どうしたの?」という子育ての魔法の言葉を使おうという方法です。

子どもがなにかしてしまった時、「どうしたの?」と声をかける。

すると、子どもは気持ちを認めてもらったと思って「あのね、靴を履こうと思ったけどね、アリさんがいたから見てたの」と話し始めます。

子どもが気持ちを話してくれたらこっちのもの。

「そっか、アリさんを見てたんだね」と言葉にして返してあげれば子どもは満足するでしょう。

もし、「どうしたの?」でなく「早く靴履きなさい!!なにやってるの!!」と言っていたら結果がぜんぜん違うのは想像できますね。

3.子ども自身が選択できる場面を増やす

これも簡単に実践できる有効的な方法です。

私も保育の中で多く使っています。

例えば、「服着たくない!!」とイヤイヤする子がいた場合、「そっか服着たくないんだね」とまず認めたあとで、「じゃあこっちの服と、こっちの服だったらどっち着る?」と子どもが選択できるようにしてあげるのです。

すると、「こっちにする」とすっと気持ちが切り替わることが結構あります。

心の中では「服着ないんじゃないんかい!」と全力で突っ込みつつも、微笑みながら見守りましょう。

また、他にも、こちらがやらせようとするとイヤイヤ期の子はやりたがりません。

私が今担任しているクラスで面白いほどよく分かる事例があるので紹介します。

私の園では2歳児は朝のおやつを食べます。

朝のおやつ前にトイレに行って、手を洗ってきてもらうという流れです。

ある先生は「おやつ食べるからトイレ行っといで!」と子どもに言います。

そして動かない子に

「早く行きなさい!」

「聞こえてるでしょ!」

「おやつなしにするよ!」

「パンツ持ってかなきゃダメでしょ!(トイレトレーニング中のため)」とあっちへこっちへ怒鳴り続けます。

朝のおやつを食べ始めるだけで結構なエネルギーを使っています。お疲れさまです。

一方私は、「おやつ食べたくなった子はトイレ行って、手洗ってきてねー。」

と声をかけ、おやつを準備しておやつを食べる場所で待ってます。

すると、子ども達は大人のやることをとてもよく見ているので”おやつの時間だな”と認識します。

そして今の遊びよりおやつを食べたい気持ちが勝った子から、徐々にトイレに行き始めます。

私はただ待っています。

始めは2,3人ですが、その子達がトイレ・手洗いを終えておやつを食べ始めると、それを見た他の子も少しずつトイレに向かい始めます。

途中気持ちがそれて他事をし始める子もいますが、そのうち気づくので特に何も言いません。

そうこうするうちに、15分と経たないうちに気づけば全員がトイレ・手洗いを終えておやつを食べ始めています。

私のしたことと言えば、最初の声かけと、おやつの配膳・パンツが自分で履けない子をさり気なく手伝ったくらいです。

全然エネルギーを使っていません。大声も一度も出してません。

こうして書いてみると北風と太陽のようですが、イヤイヤ期の子は”やらされる”ことが嫌いなのです。

ですから、大人の知恵を使ってあたかも子どもが”自分でそうした”かのような状況を作り出せば全然イヤイヤしないのです。

この方法は家庭の中でも十分応用できます。

例えば、「お散歩行くけど、行きたかったら靴はいてね」といったように子どもに選択できる余地を残すのです。

もちろん子どもの気が向くまで待つ必要があるので急いでいる時は無理ですが、時間がある時は十分試して見る価値はあります。

こちらの言うことを聞かせようとすると、膨大なエネルギーを使う上に子どもの生きる力も育ちません。

しかし、子どもが自分で選んで行動するようにすれば、省エネですし子どもの将来にもいい影響があるので一石二鳥。

子どもは一人の人格と認めて、子どもに選択させてあげましょう。

ちなみに、生きる力についてはこちら。

「生きる力」とは?新しい時代を生きていく子どもたちへ贈りたい力
生きる力とは?どこよりもカンタンに解説!先の見えない時代の中、子どもたちに必要なものは?学力?英語力?いいえ、生きる力です。生きる力を贈り幸せな人生をプレゼントしましょう。

4.良い意味で諦める

4つ目が一番大切です。

それは、諦めることです。

「今はこういう時期だから」といろんなことを諦めてしまいましょう。

イヤイヤ期は心の発達と前頭前野の未発達で起こるどうしようもない事なのです。

そのうち収まります。

諦めましょう。

と、言っても、子どもをほったらかしにするという意味ではありません。

諦めるのは「大人の言うことを聞かせる事」です。。

これを諦めてしまえばイヤイヤ期など怖くありません。

ちょっとギャーギャー言ってるくらいです。

「大人の言うことを聞かせる事」にこだわると、自分の指示に素直に従わない姿にイライラし、そのイライラする姿に子どもは更に反応してギャーギャー言い、更にこちらもイライラする。という悪循環になります。

もちろん、子どもはやっぱり子どもです。ものすごく怖く怒れば、または手を出せば言うことを聞くでしょう。

暴力を使えば大人が勝ちます。

しかし、そうした行為は子どもの脳を傷つけ発達を阻害しますし、怖い人の前でイヤイヤしなくなるだけで他の場所でイヤイヤします。

保育園でだけイヤイヤ大爆発して、家庭では大人しい子ってこの仕事していると実際いるのです。

自分の子どもが自分の前でだけ大人しく、その反動で他所では誰よりも激しくわがままな子になったら嬉しいですか?

暴力(手を出すことだけではありません)で抑えつけられた子は、友達を暴力で抑えつけようとします。

優しい、思いやりのある子には決して育ちません。

もし自分の子どもに優しい子になってほしいと思ったら、イヤイヤ期のうちはあなたが優しく諦めましょう。

そんなことでは躾ができないという人いますが、イヤイヤ期過ぎてからでも十分伝えられます。

また、イヤイヤ期のうちもその時にその行動をやめさせられなくても、声をかけていけば子どもは”いけないこと”は認識して時期が来たらしなくなります。

子育ては長期的な眼差しが必要です。

イヤイヤ期のうちは、「まぁいいか」を合言葉に良い意味で諦めてしまいましょう。

まとめ

イヤイヤ期を乗り切るための4つのマインドセットについて解説してきました。

マインドセットというと難しそうですが、要は考え方を変えようということですね。

まずイヤイヤ期は、発達の過程のとても自然で当たり前のことと認めましょう。

そして、子どもを一人の人格として認めて、子どもの気持ちを通訳してあげ、子ども自身が選択して行動できるようにしてあげましょう。

それだけで大分イライラする場面は減るでしょう。

そして何よりも、「今はイヤイヤ期だから仕方ない」と良い意味で諦めてしまうことで、大抵のことはイライラしなくなります。

少なくても、今私は2歳児担任をしていて子どもにイライラする事ってほとんどありません。

”そういう時期だから”とわかっているからです。

今の時期は子育ての嵐の時期だと諦め、嵐が過ぎ去るのを待ちましょう。

イヤイヤを抑えつけられた子より、認めてもらえた子ほど早く嵐が過ぎ去っていきますよ。

それでもどうしてもイライラするという方はこちらの記事も読んでみてくださいね。

育児のイライラに効果抜群!4つの心の処方箋
育児ってどうしてもイライラしていましますよね?そんな育児のイライラをスッと消してくれる4つの方法を現役保育士が紹介します。悩んでいるのはあなただけじゃない!

子育てのイライラを少なくする方法を書いてます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ちなみに、イライラする方には記事途中で紹介した尾木ママさんの「叱らないしつけ」という本も有効です。

正直内容的には「そんなうまくいくかい!!」という部分もありますが、読んでるとスーッと子どもに優しい気持ちになれます。

育児でイライラする方は読んでみるのもいいでしょう。

Kindle Unlimitedだと無料で読めるので、お得です。

1ヶ月の無料体験でも読めますし、体験期間中に読み終えて退会してしまえばお金はかかりません。

よければ試して見てくださいね。

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