保育観の違いは乗り越えられるのか?

保育

こんにちは!保育士のサボジローです!

保育士の永遠のテーマは、保育観の違いをどうするか?ではないでしょうか。

保育士はチームワークが大切な職業です。

しかし、同じように「子どものために」と思っていても保育観の違いから、子どもへの援助が180度違ってくるなんてことも珍しくありません。

今回はそんな「保育観の違い」について考えていきたいと思います。

私は、いくつかの園で勤務し、たくさんの保育士さんと話し合い、たくさんの保育観とぶつかり合ってきました。

うまくいかないことも多くありました。

しかし、私は、真に子どものことを考えているなら保育観の違いは乗り越えられると思っています

今回の記事は自戒の意味を込めて、保育観を話し合うことの大切さについて書きました。よければ参考にしてください。

保育観とは?

よく聞く、保育観ってどういう意味?

保育観とは、保育をする時に何を大切にするか?という価値観のことです。

人はそれぞれ生まれ育ってきた環境が違います。保育観は自分が育ってきた環境に大きく影響を受けます。そのため、保育観は本当に人それぞれです。

しかし、困ったことに保育をしていく上で、保育観が全然違うと保育はうまくいきません。

同じ子どもの行動を見ていても、保育観の違いによって子どもへの関わりが全く違ってきてしまうからです。

例えば、A保育士は「食べ物の大切さを伝えたい、食事は残さず食べるよう指導すべきだ。」と考えていて、B保育士は「食べることの楽しさを伝えたい、苦手なものでも無理強いはしない」という保育観を持っていたとします。

この場合子どもが苦手なものを食べようとしなかったときの関わり方は全く異なってきますよね?

どちらも本当に子どもの事を考えた結果、「食べ物の大切さを」「食事の楽しさを」と大切にしたいことが違ってしまいました。

この違いを話し合わず、そのまま保育していては子どもはとても混乱するでしょう。

保育観の違いは絶対にあるものです。なぜなら、違う環境で育ってきた違う人間なのだから。

では、保育観の違いはどうすればいいのでしょう?

相反する代表的な保育観

保育観の違いは大なり小なり誰にでもあります。

そんな中でも特にぶつかりやすく、その人の保育観の根幹に関わる2つの考え方を紹介しておきます。

この2つはどちらも大切ですが、いろいろな場面でぶつかり合う考え方でもあります。

保育観は誰しも持っているものですが、ぼんやりとしている場合もあると思います。。

文章でも言葉でも言語化してみることで自分の保育観を見つめ直すことができますので、まずは自分がこの2つのうちどちらに属するか考えてみてくださいね。

子どもの主体性を何より大切にする

どちらかと言えば現代の保育では主流となっている考え方ではないでしょうか。

子どもが主体的に活動することが大切で、子どもは主体的に活動するときにこそ真の能力を発揮し、その活動の中で生きる力を身に着けていくという考え方です。

子どもの人生の主人公はその子ども自身である、という風に言い換えてもいいかもしれません。

集団のルールを守ることを大切にする。

保育園という集団生活の場において、その集団の中でのルールやモラルを大切にするという考え方です。

私たち保育士の仕事は子どもを社会化することと言われています。

つまり、社会に適応できるように様々なことのやり方やルールを教えていくことです。

子どもに社会の一員としての役割を担っていってほしいという願いが込められた考え方だと思います。

さて、あなたはどちらの保育観を持っていますか?

もちろんどちらも大切なことですが、自分の根本はこちらかな?と考えていくとその後いろいろな場面で保育観を話し合う時に指標となるでしょう。

一度「自分の保育において一番大切なこと」を考えてみてくださいね。

保育観の違いはなぜ話し合いづらいのか?

さて、あなたは自分の保育観について真剣に誰かと話し合ったことはありますか?

保育のやり方について話し合ったことはあっても、そのベースとなる考え方、保育観について話し合うことは無意識に避けてきたという人もいるのではないでしょうか?

そうです。保育観は話し合いづらいです。

では、なぜ保育観を話し合うことは難しいのでしょう。こんなに大切なことなのに。

それは、大切だからこそ否定された時に傷ついてしまうからです。

保育観は人生観にも似ています。

その人の生きてきた道がそのまま反映されてしまうので、保育観を否定されると自分そのものの考え方や生き方を否定されたような気分になってしまいます。

だからこそ人の保育観について意見を言いづらいし、自分の保育観を堂々と話すことは気恥ずかしさ感じてしまうのでしょう。

でも、保育観はあなたそのものではありません。

あくまで子どもへのベストな関わりを考えるための指標です。

本当に子どものためを思うなら、担任間や職場内での保育観の共有は絶対に必要です。

まずは話し合うことから始めましょう。

ちになみに、保育観を話し合う時は相手の保育観を否定しないことがとても大切です。

上記の通り、保育観を否定されると悲しくなってしまい、話し合いにも参加してくれなくなってしまう危険があるからです。

保育感の違いはどうすればいいか?

これはもう答えは一つです。

保育観の違いは話し合いましょう。

保育観の違いを話し合わず、その人の行動だけを見て判断してしまうと、「全然子どものことを考えていない、ひどい人だ」と相手への不信感へとつながってしまいます。

しかし、話し合ってみると、実はその人のその行動にはとても深い子どもへの思いがあるかもしれません。

保育観が違うから援助が違っているだけで、その根本にある思いは同じなのではないでしょうか。

保育観の違いを話し合う時に大切なことは、「相手の保育観を認めること。」です。

子育てに正解はないのです。

あなたのほうが勉強していて、知識が多くて相手は感覚だけで保育しているのかもしれません。

しかし、あなただけが正しいわけではありません。

まず相手の保育観をとことん聞くことで、相手の行動に込められた思いを知ることができます。

まずはとことん聞いてください。

大切なのは、保育観の話を途中で諦めてしまわないことです。

例えば、子どもに無理やり給食を食べさせる保育士がいたとします。

そのままでは「嫌がっているのに無理に食べさせるひどい人。」です。

しかし、その理由を聞いてみると「何でも食べれる子になってほしいから」と保育観を語ってくれるかもしれません。

しかし、これではまだ不十分です。

なぜなんでも食べれるようになってほしいのか?と聞けば、

「その子が大きくなって、食べ物を粗末にする子になってほしくない。食べ物を粗末にする人は周りから嫌悪感を抱かれてしまう。それが原因で人間関係がうまくいかないかもしれない。」と答えてくれるかもしれません。

さらに突っ込んで聞いて、「みんなに愛される、周りに笑顔があふれている人になってほしい」と心に込められた思いまで聞けたらどうでしょう?

「無理やり食事を食べさせる人」

「目の前の子がみんなに愛される人になってほしいと願う人」

この2つでは全然印象が違いますよね。

保育観を掘り下げて掘り下げていけば、その人の保育に込められた真の願いを聞くことができます。

そこまでたどり着けたら、ではその願いを達成するために今行っている援助がどうなのか?と保育の話をできるでしょう。

どうしても保育観が合わない時は?

どこまで話し合っても保育観が合わないということも十分あり得ます。

そんな時は大元となる園の理念と照らし合わせましょう。

それぞれの園には保育理念があり、保育理念に基づいた保育が展開されるべきです。

保育観について話し合えば、保育が言語化され、ぶつかり合うどちらの保育観がより園の理念に沿っているか明確にわかるでしょう。

あなたが園の理念に沿っている場合、園の理念を提示してクラス内の方針を決めていけばいいでしょう。

もしあなたの保育観の方が園の理念に合っていない場合、転職も視野に入れてもいいのではないでしょうか?

今の時代保育士の転職はとても簡単ですし、自分の保育観と合っている園がきっと見つかるはずです。

一つの園に固執する必要はありません。あなたらしく働ける場所で生き生きと働きましょう。

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まとめ

保育観を話し合うことは保育をする上でとても大切です。

「この人とは保育が合わない。」と思っていた人も、突っ込んで保育観を話し合っていくと実は子どもへの素晴らしい願いを持っているかもしれません。

保育観を話し合うことで保育が言語化され、より一層自分の保育がわかりやすくなるという利点もあります。

慣れないうちは保育観について話し合うのは気恥ずかしいものですが、そんな時は小さな部分の保育観から始めましょう。

そこから、「なぜそう思うのか?」とお互い話し合っていくと、その人の根本に流れる保育観にたどり着くことができます。

中々勇気がいることですが、ぜひあなたから一歩を踏み出してみてくださいね。

しかし、世の中には惰性で保育士を続けていて、子どもへの思いなんてまったくもっていない人や園があるのも事実。

そんな時はさっさと転職して自分が充実できる場所に移るのも手です。

まずはあなたが幸せになることを大切にしてください。

ちなみに私は、やらせる保育の保育園を子ども主体の保育へと変えられるか?という難題に挑戦しています。

挑戦の記録をnoteで不定期連載していくので、よければ応援・アドバイスいただけると幸いです。

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今回の記事はそんな自分への自戒を込めての記事でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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