ブラック保育園はなぜつぶれないのか?

保育

こんにちは!保育士のサボジローです!!

TVでブラック保育園って言葉を聞いたんだけど、本当にブラック保育園なんてあるの?

あるよ。むしろ結構あると思う。
僕の周りでもブラック保育園で働いていた人が結構いるから、たくさん信じられない話を聞いたことがあるよ・・・。

でも、そんな保育園すぐつぶれちゃわない?

それが、全然つぶれないんだよ!ブラック保育園の経営者はあの手この手で保育士をやめさせないようにするからね・・。

世間でたまに話題になる、「ブラック保育園」とはどんな保育園なのでしょうか?

サービス残業・子どもへの虐待のような保育・やめさせてくれない等など・・・。保育業界では信じられないようなブラックな保育園が結構あります。

しかし、なぜそういった保育園はなくならないのか?ブラック保育園をこの世から根絶する方法はないのか?

今回はブラック保育園の実態と、ブラック保育園がなぜなくならないのか?について解説していきます!

ブラック保育園とは?

ブラック保育園とは、ブラック企業をもじった造語で、ブラックな環境の保育園のことです。

厳密にはどんな保育園がブラック保育園なのか?という定義はありませんが、あえて定義するならその園で過ごす子どもまたは大人に適切な環境が与えられていない保育園」でしょう。

上記の定義に沿って言えば、ブラック保育園には3タイプあります。

  1. 子どもに適切な環境が与えられていない。
  2. 働く職員に適切な環境が与えられていない。
  3. その両方。

1の保育園は最悪ですね。

保育園は子どものための施設。子どもを二の次にしてしまっていては、その保育園の存在意義そのものがないと思います。

2の保育園はどうでしょう?実は2のタイプの保育園では私も働いたことがあります。

「子どものために」と高い理想を掲げるあまり、職員の労働環境をないがしろにしてしまい、サービス残業だらけになってしまいます。

働いていた当時は「子どものため」という精神で乗り切っていましたが、離れた今はやはり子どものためでも職員を犠牲にするのはよくないと思っています。

結局その園で長く働けるのは、ものすごく奉仕精神があるほんの一握りで、みんなやめていってしまいます。

結果、「子どものために」と頑張っているはずなのに職員の交代の回転が早いため職員が育たず、中途半端な結果になってしまいがちです。

なにより、大人の心に余裕がないと子どもにもしっかり接することができません。子どものためでもサービス残業はよくないですね。

そして一番多いタイプのブラック保育園が3です。

ブラック保育園と言われる保育園は、大抵の場合まず職員の労働環境がブラックです。

そして、劣悪な労働環境から職員の意識が低くなるので、子どもの環境もブラックになります。

ですから、ブラック保育園と呼ばれる保育園は大体の場合子どもの環境も職員の労働環境も悪いでしょう。

ちなみに、ブラック保育園の公式な定義はありませんが、厚生労働省の「確かめよう労働条件」の中にブラック企業に関する下記のように記載があります。

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。

厚生労働省「確かめよう労働条件

ブラック企業の定義はブラック保育園にも当てはまるでしょう。

ですから、サービス残業やパワハラ、コンプライアンス意識の低さなどが見られる保育園はブラック保育園と呼べるということですね。

これってほとんどの保育園が当てはまってしまうんじゃないの?という気がしてしまいますね。

ですが、そんなことはありません。

現実にタイムカードで残業管理している園や、現場の職員の話をしっかり園長が聞いてくれる保育園は実在します。

もしあなたが、上記のブラック保育園の定義を読んで、「こんなのどこの保育園もそうだよ」と思ったのなら要注意です。

あなたが働いている保育園、ブラック保育園かもしれません。

ブラック保育園の信じられない実態

では実際のブラック保育園の中身を見ていきましょう。

労働環境がブラック保育園

まずはツイッターの投稿から。

中々すごい保育園がいっぱいありますね。

ですが、私が知人に聞いた中で一番すごかったブラック保育園は、休憩なし、サービス残業当たり前、有給は取れず・・・更に保育士の処遇改善手当を前年度1年間分まとめて支給。次年度継続の意志がない職員には支給せず・・・。

なんと、処遇改善手当を人質のようにして職員をつなぎとめているのです。

信じられませんね。

私が働いていた園でも休憩は書類の時間。一日2〜3時間のサービス残業。バザーという名の休日タダ働き。寄付という名の半強制で保育園の土地代の借金返済を職員の給料から。などなど・・・。上げればきりがないくらい限りなく黒かったです。

保育士ではない人には信じられないかもしれませんが、

  • 休憩なし(実質9時間拘束なので毎日1時間サービス残業)
  • タイムカードがないので残業は給与明細を見て後日ついた分を申請。(実際には大量のサービス残業)
  • 子どもの制作に使う素材や備品、保育室内の消耗品を職員が自費で購入。
  • 有給が消化しきれず消えていく。
  • 行事で休日出勤したのにその分がタダ働き。
  • 会議という名の保育後のサービス残業。
  • 月末の週末は大抵持ち帰った書類と格闘。

これくらいのブラック保育園は普通にそのへんにあります。

保育業界は大きく改革が必要ですね。

子どもの環境がブラック

職員の環境がよくないところは、それに応じて子どもの環境も悪くなりがちです。

  • 職員の配置が足りていない。
  • 大人主体の保護者に見せるための行事。
  • 大人が楽するため、徹底的に子どもの自由を奪って効率化。
  • 保育者は危険がない最低限の人数にして、他の職員は保育中にずっと書類。
  • 環境が原因で起こる子どもの行動(走り回るなど)で子どもは厳しく怒られ、いつも大人の顔色をうかがっている。
  • 主活動の時間以外はずっと自由遊びと言う名の放置。(自由ではない)
  • 昼寝しない子、食事を食べない子など手のかかる子は閉じ込められるなど罰が与えられる。(虐待です。)

上記のような保育園は意外と身近にあります。

こうして文章にしてみるととてもひどいように感じますが、こうしたブラック保育園にいる職員にとってはそれが当たり前で、ひどいとも感じていないことがあります。

ブラック保育園はなぜつぶれないのか?

職員や子どもの環境がブラックな保育園はなぜつぶれないのでしょうか?

そんなにひどい環境で働いていたら誰でも嫌になって、みんなやめてしまってつぶれてしまうのではないでしょうか?

しかし、現実にはブラック保育園は今も数多く存在していて、中々なくなる気配がありません。

もちろん行政はそんな事把握していないか、把握していてもないことにしているのが現状です。

ブラック保育園が全部つぶれてしまっては困ってしまいますからね。

とはいえ、働く職員がいなくなればつぶれるはずです。

しかし、そうはなりません。

なぜなら、保育士という職業はとても狭い世界で働く職業だからです。

ブラック保育園で働いていて、自分の園がブラックだと感じていても、実際に他の園がどうなのか知りません。

保育園はせいぜい20人前後くらいの職員で働いています。

その上、他園の人と接する機会は保育学生時代の友達か研修くらい。

研修では園の名前を背負っていくので、そんなに自由に話し合って他園の情報を手に入れるのは難しいです。

その上、ニュースなどに取り上げられるのも本当にブラックな園ばかり。

情報が少なく、自分の園はまだマシかもと思えてしまいます。

つまり、保育士さんは自分の園の常識が保育界の常識になってしまっている人が多いのではないでしょうか。

昔私の知り合いの保育士で、「転職しようかなと思っても、慣れない職場に飛び込むよりは今の慣れた環境で我慢するほうがマシ。」という人がいました。

自分の園のことしか知らないし、どうせ転職しても今より状況は良くならないだろうと。

ブラック保育園で働く保育士さんは、自分の園が業界全体でどのくらいブラックなのか知らず、ホワイトな園など存在するわけがないと思いこんでしまいます。

知らないからそこで働き続ける。

そして保育士を縛る呪いの言葉があります。

「子どものために」

サービス残業が法律違反と知っていても、給料が他の職業に比べて安いと知っていても、「子どものために」と言われると中々反論しづらいのではないでしょうか。

そうやってブラックな経営者は奉仕精神の尊さを説き、保育士を奴隷のようにこき使うのです。

「子どものために」という呪いの言葉で縛られ、他園の情報が手に入らないので「どこも一緒だろう」と思い込んでしまう。これがブラック保育園で働く人がいなくならない大きな理由でしょう。

ブラック保育園をこの世からなくすには

私は保育士は尊敬され、大切にされるべき仕事だと思っています。

なぜなら、人間の人生において0〜5歳の間は本当に重要な時期です。

その重要な時期に、親と過ごすのと同じくらいの時間を過ごす保育園が、子どもの将来に影響を及ぼさないわけがありません。

保育士はこの国の未来を作る職業なのです。

ですから、ブラック保育園は撲滅しなければなりません。

そのためには政治が変わることが何より大切でしょう。

しかし、政治が変わるのは一朝一夕ではできません。

では、どうすれば良いのでしょう?

私が見つけた答えは、「保育士同士つながること」です。

SNSでもいいですし、オンライン勉強会に参加してみてもいいでしょう。

ともかく、自園の保育士以外の人とたくさんつながること。

全国各地の保育士同士でつながってネットワークができていけば、自然と自分の園はどういう園なのか客観的に知ることができ、ブラック保育園だと感じればそれに応じて転職などできるでしょう。

そうして保育士同士の保育園の現状の共有が進めば、必然的にブラック保育園には人が集まらなくなっていくはずです。

今の時代、他園の保育士さんとつながるのは思っている以上に簡単で、低リスクです。

あなたが保育士さんなら、まずどんな方法でもいいので他園の保育士さんとつながってみてください。

すると、自分の園で感じているもやもやが晴れていくと思いますよ。

ちなみに、そうして保育士同士つながる未来のためのサービスとして私が大きく期待しているサービスがあります。

TIS株式会社が提供するgifterという保育士向けオンラインサービスなのですが、zoomを使った勉強会や座談会を通して全国各地の(外国の園に勤務している方もいます)様々な保育士さんと繋がっていくことができます。

保育現場で感じている、「これって間違っているんじゃない?」というモヤモヤに答えをくれる場になると思います。

実はまだ実証実験中で、本サービスにはなっていませんが、保育会の未来を変えるかもしれないサービスになると期待を寄せています。

実証実験の参加者を募集していますので、よければサービス実現化に向けて一緒にサービスを作っていきませんか?

保育のモヤモヤをオンラインで解消!保育士オンライン勉強会「gifter」
日々の保育でモヤモヤした気持ちを抱えていませんか?そんなあなたは他園の保育士さんと「つながる」ことでガラリと変わるかもしれません。

まとめ

ブラック保育園の実態と、なぜブラック保育園はつぶれないのかについて解説してきました。

ブラック保育園の実態については、私が知らないブラックな園などまだまだあると思います。

もし「うちの園のがブラックだぞ」という方、twitterでDMくれれば当ページに追記していきます。

ブラック保育園はこの世から消えてなくなるべきだと思います。

懸命に働く保育士さんのために、なによりそこで人生の土台となる時期を過ごす子どもたちのために。

そのために私達保育士にできることはつながることです。

全国の保育士同士つながり合って、情報がリアルタイムで共有されていけば、保育士の労働環境や保育の質はきっと向上していきます。

まずは小さな一歩から始めましょう。

よければ私ともつながってくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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サボジロー

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