
こんにちは!おいしいものを食べることが大好き!保育士のサボジローです。

うちの子遊び食べがひどくって・・・。
食べ物をぐちゃぐちゃに混ぜたり、床に落としたり、ひどいと投げたり・・・。

子どもには食べ物を大切にすることを知ってほしいし、何より私自身もったいなくてイライラしてしまって・・・。

すごくわかるよ!
ぼくも何が一番イライラするって食べ物を粗末にすること!
でも、考え方を変えると子どもの遊び食べで不思議なくらいイライラしなくなるよ!
子どもの遊び食べでイライラする。
お母さんも、保育士も共通の悩みですね。
でも、なぜイライラするかを考えてみると、イライラがぐっと少なくなります。
その答えは、「イライラするのは自分の価値観を押し付けてしまっているから」です。
では、詳しく解説していきましょう。
なぜ遊び食べするのか?

大人から見ると遊び食べと見えてしまう行動にも、子どもから見れば理由があります。
遊び食べが盛んになってくる1歳ごろ〜2歳の時期は何でも試してみて、色々なことを体験から学んでいく時期なのです。
「この白いもの(豆腐)潰してみたらどうなるかな?」
「手にいっぱいごはんがついたから机につけてみよう」
「この中(お茶)にこれ(ごはん)を入れたらどんな事が起こるかな?」
「これ、下に落としたらどうなるかな?」
「汁に手を入れて混ぜてみよう!」
こういった好奇心が遊び食べの正体なのです。
大人から見れば「それは食べ物であって、食べ物は大切なものだからそれで遊ぶなんて間違い」ですが、子どもにとってはただ「こうしたらどうなるかな?」を試しているだけ。
怒られても何が悪いのか全くわからないのです。
子どもは遊びの中から多くのものを学んでいきます。
遊び食べもその一種で、この食べ物はこういう物と全身の感覚を使って研究している真っ最中なのです。
大人が食べ物は大切と知っているのは豊富な人生経験からです。
その食べ物を作るためにどれだけの苦労があるかわかっているからですよね?
日本の大切な文化「もったいない」を伝えたいあなたの気持ちとてもよくわかります。
しかし、それは長い人生の中で徐々に身についていくものであって、1歳屋2歳の頃に身につくものではありません。
遊び食べは、すべての子どもが通る正常な発達の一つだと理解しましょう。
遊び食べはいつまで?
遊び食べがいつまで続くかは個人差が大きいのですが、目安としては3歳から4歳ごろまでには収まるでしょう。
4歳を過ぎても遊び食べが多い子は、何か他の原因が考えられるかもしれません。
例えば、嫌いな食べ物を食べなくてはいけない・・・という現実から逃避するために遊んでいたり、食事の時間が長すぎるため集中力が切れてしまっている。などが考えられます。
子どもの食事への集中力は20分ほどと言われています。
20分では完食が難しいかもしれませんので、30分ほどを目安にして、それでも食べられなければ切り上げてしまうのも一つの手段です。
「好き嫌いなく食べられるようになってほしい」というお母さんの願いは当然ですが、根性論で”食べるまで終わらない”と無理強いしても食べられるようになる可能性は低いです。
それどころか、遊び食べになってしまう可能性が高いので、程々で切り上げましょう。
子どもの遊び食べにイライラしなくなる、たった一つの大事なこと

冒頭でも説明しましたが、子どもの遊び食べにイライラするのは自分の価値観を押し付けてしまっているからです。
イライラしなくなるためには簡単です。
食べ物がもったいないという自分の価値観を押し付けるのをやめればいいのです。
「この子はこういう発達段階だから」と考え、遊び食べをやめさせようとすることをやめましょう。
「そんな事したら食べ物がもったいない!」という方もいるでしょう。
しかし、現代日本で生活する以上、もったいないことはたくさんあります。
これってもったいないなぁ・・・を日常の中で目をつぶってることってありませんか?
例えば、コンビニや飲食店で一度でも働いたことのある方は、どれだけの食べ物が捨てられていくか知っているのではないでしょうか?
実際にその量を見るとそれはそれは心が痛みます。
しかし、飲食店を経営する以上仕方がないのです。
お客さんが残した食べ物を残さず食べるわけにはいかないし、食材が余って廃棄するのも仕方ありません。
それと同じで、1歳や2歳の子が食べ物を粗末にしてしまうのは仕方ないことです。
なぜなら、まだ”もったいない”ということを知るにはいろいろな経験が不足しているからです。
もしあなたが”もったいない”という素敵な感覚を持っているのなら、たくさんの食体験をお子さんにさせてあげましょう。
いっしょに野菜を育てたり、クッキングしたり、少し大きくなれば牧場に行ったりもいいですね。
そうした経験が積み重なって、「食べ物って大切なんだ、もったいないからきちんと食べよう」という感覚が初めて身につくのです。
もしあなたが、”もったいないを知ってほしいからと叱っているのなら、それは間違いです。
遊び食べを厳しく叱られれば、やらなくなるかもしれません。しかしそれは、「怒られて怖いからやらない」だけです。”もったいない”からという感覚は全く身についていません。
ということで、遊び食べにイライラしない方法は、遊び食べを認めることです。
難しいですか?
マナーについて心配されている方は大丈夫です。
マナーは小学校入学までには大体身につきます。
厳しく叱るのでなく、何度も何度も伝えれば自然と身についていくのです。
汚れてもいい環境で食事して、ストレスを減らそう!
「子どもの遊び食べにイライラするのは汚れるから」という人もいるでしょう。
そんな時は、汚されてもいいように用意をしましょう。
まずは、食事の時のエプロン。
思う存分汚せるように、汚れても後が楽な素材のものを選びましょう。
そして、食事の時は大事な服は着せず、食後は毎回シャワーくらいの気持ちで。
また、子どもの食べる場所の下にはレジャーシートや新聞紙・広告を敷いて後片付けを簡単に。
今は便利ですね。食べこぼしマットも商品化されてます。
汚れても良いように万全の準備を。
そうすれば、遊び食べにイライラしなくなるでしょう。
どうしても遊び食べをやめさせたい時は?
ここまで読んできても、それでも遊び食べをやめてほしいという人もいるかもしれません。
今までの内容とは矛盾しますが、遊び食べのやめさせ方を解説しておきます。
ちなみに、0歳〜1歳半頃まで。少なくとも離乳食が完了するまでの遊び食べはさせてあげてください。ほんの1年位の間です。子どもの生涯の楽しい食生活のためと思って頑張りましょう。
さて、遊び食べのやめさせ方ですが、意外と簡単です。
子どもが遊び食べした時は「食べ物グチャグチャするのはやめようね」と何度か伝えます。
それでもきっとやめないでしょう。
「食べないで遊ぶなら終わりにしようね」ともう一度伝えます。
それでもやめないかもしれません。
そうしたら食事を下げてしまいましょう。
この時のポイントは、一度下げたらもう出さないことです。
ここで子どもが反省したからと出してしまえば、「ママは本当に終わりにしたりしない」と子どもは学習します。
一度や二度食事を抜いたって、長い目で見れば大きな影響はありません。
次の食事ではお腹が減ってよく食べるでしょう。
”こういうことをすると食事が下げられしまう。”と学習すれば子どもはやらなくなります。
一見かわいそうに思える方法かもしれません。
しかし、中途半端に対応して食事の度に子どもが叱られる方がかわいそうです。
食事の時間が楽しいものではなくなってしまいます。
食事の時間に毎回叱られるよりは、数回お腹の空く思いをして学習するほうが子どもにとっては良いと思いませんか?
ただ、この方法は本当にどうしても遊び食べが我慢できなくて叱ってしまうという人向けです。
基本的には遊び食べは認めてあげましょう。
長い人生のほんの1,2年の間です。
ちなみに、「遊び食べを認める」というのは放置することではありません。
子どもの遊び食べを見守りつつ、よくないことということは伝えましょう。
ではどう伝えるか?
「そんな事したらママ悲しいな。」と悲しい表情を見せましょう。
それですぐにやめるようにはなりません。
しかし、次第に「これはよくないこと」ということはわかっていき、遊び食べの時期をすぎればしなくなっていきます。
叱るのでなく、悲しいと伝える。
それならガミガミ言い過ぎることはないと思いませんか?
まとめ
遊び食べでイライラしなくなるためには、遊び食べを認めましょう。
遊び食べはどんな子も通る成長の一つの過程です。
ずっと続くものではなく、3〜4歳ぐらいには自然と収まっていくでしょう。
もう少し時間がかかるとしてもそのうちに収まるので大丈夫。
あなたの周りに、食べ物を手でグチャグチャして机になすり付け、スプーンを投げてくる友人がいますか?
いませんね。
大人になるまでには誰でも遊び食べなんてしなくなります。
気長に見守りましょう。
ちなみに、このページを見ているあなたは子どもの食事に関心が高いのではないですか?
そんなあなたに私から伝えたい子どもの食事のポイントは、「食事を楽しむこと」です。
食事が楽しい時間であれば自然と好き嫌いも少なくなっていき、マナーも身についていくでしょう。
何より、その子の生涯において、食事を楽しめるということは、人生がぐっと充実します。
人生80年、毎日3食ちゃんと食べれば、食事の時間は86000回以上あるのです。
楽しいほうが良いに決まってますよね?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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